魚の鱗のおはなし    早崎泉さん投稿


※※※魚の鱗のおはなし※※※
                                    早崎 泉

みなさんは魚の鱗をじっくり眺めたことがありますか?

鯛の鱗 (1)    

初めて投稿させていただきます。

今日は私がこの鱗の写真を撮るまでの話を書かせていただきたいと
思います。

私は昨年一念発起して、調理師学校に通いました。

『今さらどうして?』という行動ですが、時間に余裕ができ、
今まで憧れていた料理の腕前を身につけたかったからです。
学校に通えば、包丁を鋭く研ぎあげ、魚をきれいに下ろし、
野菜を素晴らしい包丁捌きで刻めるようになると
妄想してしまったのです。

でも現実は厳しく、
プロの腕前を持つ先生方のデモンストレーションを見たからといって、
魚を上手に下ろせるようにはなりません。
自分で実際にやってみないと全然身につかないのです。
だから、家でも色々練習しました。
鯵に始まり、烏賊、鰯、鯖、鮎、鱧、穴子と見よう見まねで練習し、
最後に鯛を一匹丸ごと下ろすことにしました。

『鯛はやっぱり端正できれいな魚だな。』と見とれながらとりかかりました。

 真鯛 (1) 

よく見ると、一人前に歯も舌もある。

P1010354 (1) 

 

 まずは鱗引き。

先生がおっしゃっていたことを思い出しながら・・・。
「鱗はていねいにとらないといけない。
残っていたら料理が台無しになる。」
「鰭(ひれ)の近くは取り残しやすいので特に注意して・・・。」

そう考えながら、邪魔な鱗を取り除くという意識で必死に鱗を引きました。ところが、たまたま流し台に溜った鱗を何気なく一枚取り上げて
じっくり眺めた時にびっくりしてしまったのです。
想像以上に美しくて、精巧な形をしていたのです。

しばらく見とれてしまいました。その上、まだ鯛についている鱗をもう一度じっくり見ると、皮の下に一枚一枚とても丁寧にしまいこんであるように並んでいます。

 鯛の鱗、側線部分

 以前の私の考えは
『魚は健康に良い食べ物。そして、鱗は食べるときには邪魔な物』でした。
でも、
今はそう考えることは魚に対してとても申し訳ない気がしています。

今はどの魚を見ても素敵な形、きれいな色と感じます。なぜかハンサムに見えてきます。

 調理師学校の先生がおっしゃっていた鱗の話をもう少し付け加えます。

 

店頭の秋刀魚や鰯がツルツルなのは、
網で大量にとるので互いに身体が擦れあって鱗がとれてしまうから。
一本釣りの秋刀魚にはきれいな水色の鱗がついているそうです。

穴子、鱧には鱗はなく代わりにぬめりがあります。でもよく似ているウナギには実は鱗があるそうです。小さな鱗が皮の下にぎっしり埋没しているのだそうです。

鮪や鰹は高速で泳ぐために、鱗は真ん中の方だけ、(特に胸びれから背中にかけての辺りだけ)についているそうです。

 

みんなの広場

早崎さん、投稿、ありがとうございました。

うろこって綺麗ですねー。神秘的な色をしています。
見とれた気持ちがわかります。

 

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    PROFILE
    金本佐紀子
    とにかく親子でサイエンス 代表
    京都大学農学部卒(農業学士)。
    香川大学付属中学校勤務を経て埼玉県公立中学校にて32年間教鞭をとる。2011年退職。
    日本女子大学家政学研究科通信教育課程家政学専攻(学校教育領域)修了(家政学修士)。
    日本女子大学教職教育開発センター客員研究員。
    東京女学館大学専任講師。
    [ 現職 ]
    » 多摩大学専任講師
    [ 社会貢献 ]
    » 埼玉県ネットアドバイザー(2010年~2014年)
    » 入間市健康福祉センター運営委員(2011年~2015年)
    [ 資格 ]
    » 健康管理士 一般指導員
    » 親業訓練協会インストラクター
    [ 所属学会 ]
    » 日本教育制度学会
    » 日本スクール・コンプライアンス学会
    » 日本理科教育学会
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