キッチンサイエンス  色の変わるパンケーキ


むらさきイモ登場!

ムラサキイモは、一緒に入れる物質の性質で色が変わります。

 

これを利用して、色の変わるパンケーキを作ります。
やり方は、色の変わるドーナツと一緒です。
フライパンやホットプレートでふたをしないで焼きましょう。
みるみる色が変わってきます。

 

材料と方法

ホットケーキミックス(200g)に卵(1)、牛乳(150CC)むらさきイモのパウダー(大さじ1)を入れ焼く

 

途中の色も見逃さないでね。

焼きあがったら、レモンを少しかけてみましょう!
あらら…不思議!
そこだけ色がまたまた、変わります。

ひとくちメモ

今回の実験は
むらさきイモが酸性(レモンや酢)では、紫色、
アルカリ性(ベーキングパウダーを加熱する)では、青や緑色になる性質を利用したものです。

        ベーキングパウダーは炭酸水素ナトリウムという物質です。重曹とも言います。
        加熱すると水と二酸化炭素が抜けていき、炭酸ナトリウム(強いアルカリ性)
        という物質に代わります。
        
この時に発生した二酸化炭素の泡で、ふっくらしたパンケーキになるのです。

 

むらさきイモについて、栄養士の宇津木先生に伺ってみました。     

紫いもは、鹿児島の特産品です。
紫色はアントシアニンで疲れ目をいやします。
食物繊維、カリウムも多く含まれています。

スイートポテト、ケーキの生地、まるごとチップスなどにつかわれます。
添加物がよくないとされてから、
着色料も合成着色料より天然色素が好まれるようになりました。

紫色のアントシアニンはぶどうから抽出するものは昔からありましたが、
紫いもの色素は20年前くらいから注目されるようになりました。
紫色系の天然色素のなかで、紫いもは熱や光に安定しているため、
今ではキャンディー、ガム、ゼリー、ケーキ、冷菓、スナック菓子などの
色素としても利用されています。

                      栄養士 宇津木知子

 

 

 

 

 

 

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    PROFILE
    金本佐紀子
    とにかく親子でサイエンス 代表
    京都大学農学部卒(農業学士)。
    香川大学付属中学校勤務を経て埼玉県公立中学校にて32年間教鞭をとる。2011年退職。
    日本女子大学家政学研究科通信教育課程家政学専攻(学校教育領域)修了(家政学修士)。
    日本女子大学教職教育開発センター客員研究員。
    東京女学館大学専任講師。
    [ 現職 ]
    » 多摩大学専任講師
    [ 社会貢献 ]
    » 埼玉県ネットアドバイザー(2010年~2014年)
    » 入間市健康福祉センター運営委員(2011年~2015年)
    [ 資格 ]
    » 健康管理士 一般指導員
    » 親業訓練協会インストラクター
    [ 所属学会 ]
    » 日本教育制度学会
    » 日本スクール・コンプライアンス学会
    » 日本理科教育学会
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