土かべの科学Ⅰ


大きい土かべとマイ土かべ

日本のすばらしい伝統技術「漆喰(しっくい)の土かべ」を作りました。

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  • 指導者:板橋区 河西左官さん  
  • 飯能 :作事庵ゆふさん
  • 場所 :入間市青少年活動センター

大きい土かべは、中のしん作りから・・・・
マイ土かべは2回も塗りました。次回は、さらに塗っていきます。

作業の経過

①板のすき間にテープを張ります。

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② しっくい塗りです。

しっくいの材料は、石灰,麻すわ,角又つのまた(海藻)です。
塗っている途中にすごくいい匂いがしました。

「海の匂いがする」と声が上がっていました。海藻の匂いなんですね。

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③土を塗ります。

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なかなか難しいけど、できた時は最高の笑顔!
この土は、川越の土です。
昔、大洪水があったときにたまった土にわらを練りこみ1年以上おいて、発酵(はっこう)させたものです。

次回は、上塗りです。
2週間、乾かしますよーーーー!

 

一口メモ

火に強い漆喰(しっくい)

漆喰(しっくい)は火に強くて、燃えにくいです。
河西さんが、バーナーの火を近づけ、新建材との違いを見せてくれました。
実際に参加者もやってみましたが、あまりの違いに「おー」と大人から大きな声が上がっていました。

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焦げる新建材…漆喰は色は変わるが、燃えない!
「おー!」

 

材料の角又(つのまた)について

安土・桃山以前には漆喰用糊材は米粥等のでんぷん質を主体とした高価な物が使用されていました。江戸時代になって角又(海藻)などの煮沸液を漆喰に糊として用いる方法が開発され、それによって漆喰仕上げが広く広まっていきました。
現在では角又糊を粉体にしたものがに用いられていますが、昭和30年代までは、角又(銀杏草)を2年以上乾燥させた品を弱火で煮炊きして作っていました。

 

 

 

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    PROFILE
    金本佐紀子
    とにかく親子でサイエンス 代表
    京都大学農学部卒(農業学士)。
    香川大学付属中学校勤務を経て埼玉県公立中学校にて32年間教鞭をとる。2011年退職。
    日本女子大学家政学研究科通信教育課程家政学専攻(学校教育領域)修了(家政学修士)。
    日本女子大学教職教育開発センター客員研究員。
    東京女学館大学専任講師。
    [ 現職 ]
    » 多摩大学専任講師
    [ 社会貢献 ]
    » 埼玉県ネットアドバイザー(2010年~2014年)
    » 入間市健康福祉センター運営委員(2011年~2015年)
    [ 資格 ]
    » 健康管理士 一般指導員
    » 親業訓練協会インストラクター
    [ 所属学会 ]
    » 日本教育制度学会
    » 日本スクール・コンプライアンス学会
    » 日本理科教育学会
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