カイコの観察 寺田勉さん投稿


カイコの観察

                 防府市青少年科学館ソラール 寺田 勉

ソラールでは、毎年夏休み40日間を利用して
「カイコの観察・卵から卵まで」のコーナーを設けています。

カイコ  

きっかけは、
金子みすゞの詩「不思議」の下記の一節です。
桑の葉やカイコの成長を子どもたちに見せたいと思いました。

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私は不思議でたまらない、

青い桑の葉たべている、

蚕が白くなることが。

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カイコは「卵、幼虫、さなぎ、カイコガ」の
4つの違ったすがたに成長する昆虫です。(完全変態)

カイコ1

カイコ3 カイコ2

小学校3年生は「モンシロチョウの生活」を学校で勉強します。

ソラールのカイコのコーナーでは
親子からおじいちゃん、おばあちゃんまで
「カイコ談義」が展開されて楽しいです。

ネットで「カイコ飼育セット」は購入できます。
桑の葉の餌付きですので桑の木が近くになくても大丈夫です。

「真綿と綿の違いや由来」も別表のとおりでおもしろいです。

真綿と綿カイコ表 

私の作った動画もみてください。

 

さて、みすゞの詩「不思議」の最後の一節は下記のようです。

=============

私は不思議でたまらない、

誰にきいても笑ってて、

あたりまえだ、ということが。

==============

「不思議」と思う感性をなくした大人になってはいけませんよ・・・・。

 

みんなの広場

一編の詩から生まれたイベントだったのですね。
動画に見入ってしまいました。

「不思議」という感性を大切にしたいものです。

 

川遊びでの体験~増水~ 神岡裕介さん投稿


「川遊びでの体験 〜増水〜」

                          神岡裕介  

先日、埼玉県日高市を流れる「高麗川」で遊んできました。

この川は、小学校ころから
毎年数回〜数十回と通っております。

BBQ利用者も増えて、水中の藻の種類も変わったり、
河川改修が進められて自然護岸が減ったりと
環境は変わっておりますが、川遊びの楽しさは変わりません。

 

さて本題ですが、
自然環境で遊んでいると「この光景、
図鑑で見たっ!!」と感じる場面に遭遇したり、
珍しい生き物を採集できることもあります。
逆に危険を感じるシーンもあります。

私が、遊びにいった8月16日(日、送り盆)は
曇時々晴れという感じでした。

朝9時半位に川へ入水しましたが、
少しすると水温が下がり、水が泡立ち、濁るというサイン、、、、、、、、。
とりあえず陸地へあがると、あれよあれよと水位が上昇!!

若干撮影場所は、違いますが、このように変わりました。

 

12川

(左:7時54分 右:8時28分)

僕自身、全国の川で色々と仕事や遊びをしてきましたが、
ここまでの急速な変化を体験したのは、初めてで興奮しました。
BBQをしていた人たちの
残骸や魚を獲る仕掛け等が流されてきたのも、印象的でした。

この日は、
先にも書きましたが、曇時々晴れ、降雨はありませんでした。
上流で降ったのでしょうか、と想い、
気象庁の観測結果を確認したところ、
案の定雨量が観測させていました(もちろんですが)。

6時台に時間雨量11mmという結果が、
2時間後の水位変動を生みました。
飯能や秩父は山間部ですが、
スギ・ヒノキがメインに植林がされており、
山自体の保水力・量も乏しいという現状だと体験からわかりました(論より証拠)。

皆様も川は上流で降った雨は、
必ず下流に流れて増水しますので天気には気を配って、
残暑シーズンやこれから始まるアウトドアを楽しんで下さい!!

川3

(図1 上流付近の水位)

 

みんなの広場

 この場所は、・・・・「あそこだ――!」
 私も、わかります。この場所!
 なんと、6時台の11mmの降水の影響で
 わずかな時間でこんなに増水するのですね。

 水温が下がる
 水が泡立つ
 濁る
  覚えました。このサイン!

 

 

 

 

ふきに見る生命力 金本徹さん投稿


植物に見る生命力!

ふき

学生時代に初めて北海道を訪れた時、
函館本線沿いにある、大沼がとても静かで美しかった。

その思い出もあり、再訪した。

 

そして、
この夏、大沼を歩いていた時、一番印象に残ったのは、ふきだ。

誰に見せるでもなく生い茂り、そしてその葉っぱの大きいこと。

なぜ、そんなに大きいのか。
きっと、夏の短い北海道で太陽の光をいっぱい吸収したい、
浴びたいとの思いが、
大きな葉っぱになったのではないかと推察した。

 

常日頃、
植物を見ていて、
生きるために色んな努力をしているなと感じることがある。

バラのあのうっとりとさせる香りは大好きだ。
しかしとげは痛い、嫌いだ。
でも、バラはトゲによって
その花の美しさを守っているのではないかと思ったことがある。

また、雑草の生命力には目を見張る。
庭にあるかたばみやすぎな、どくだみなど
実に深くに複雑に根を張っている。

北海道で見た、ふきの葉っぱの大きさにも、
植物のもつ生命力、工夫、力強さを感じた。

 函館

みんなの広場

北海道、いいですね―――。
ふきの葉、大きいのですね。
写真から緑がとても濃いのが
わかります。

植物の生命力には、感じ入り教えられることが
多いように思えます。

老眼鏡で作る手作り望遠鏡(1)


手作り望遠鏡を作ってみよう!
          身の回りのもので作ろう!

手作り望遠鏡(2)

凸レンズに老眼鏡を使った手作り望遠鏡です。

見えるよ

2か所の凸レンズに老眼鏡を使います。

①対物レンズには、老眼鏡(+2)のレンズを1枚

②接眼レンズには、老眼鏡(+3.5)のレンズを2枚合わせて使います。

まず、それぞれの焦点距離を測ります。

焦点を計る トリミング

太陽を見ないように気を付けてね。
黒い画用紙に光が1点に集まるところまでの距離を測ります。

2つのレンズで
焦点距離が違うことを確かめてね。
晴れた日には、黒い紙が燃えてしまいます。

大人と一緒に作業してね。

続きは、今度!

 

一口メモ

焦点距離は、レンズによって違います。

今回使用の老眼鏡では、それぞれ40~50センチくらいと15センチくらいになるのが
目安です。

また、2枚合わせる接眼レンズ用の老眼鏡は、
平らな方を合わせるようにします。(両方に飛び出るように組み合わせます)

自然界でこんな色?  神岡裕介さん投稿


「自然界でこんな色!?」

                                         神岡裕介

本日は、近所の小山第三緑地周辺を昆虫採集に向かいました。
というのも、
先日、七色に輝くタマムシを発見したからです(正確には、飛翔している姿をみた)。

タマムシ狙いの昆虫採集です。
あの色ですから、簡単に見つかるのではないかと、簡単な気持ちで行きましたが、
なかなか見つからず、西日にあたりすぎて、日焼けをしまくりました。

さて本題ですが、
タマムシの食草でもあるエノキ周辺を探しましたが、
なかなかいません。本当にいませんでした。本当に。

あきらめて、クワガタでも探そうと、クヌギを探していたら、
なんと異様に目立つ七色のタマムシ君を発見しました。

IMG_1112

               クヌギを登っているタマムシ

木

 昆虫より川魚ばかり、学んできたのでタマムシの事は詳しくありませんが、
体験談的には、夕方16時頃飛翔したり、木を登ったりしていると感じました。
故に、この時間帯は活動が活発だという事です。

 また、体色に関しては、天敵の鳥に対するアピールらしいです。鳥除けにカラフルなビニールテープ、風車などを農地に置いてあるのをみたことある方も多いと思いますが(写真2)、色が変化するものを怖がる性質を逆手にとってのこの色です。本当に自然界とは不思議な物です。

 知れば知るほど、自然が面白くなりますね。

材料の世界では、
電圧をかけると玉虫色になるプラスチックが開発されるなど
自然科学を応用している分野もあるので、
その世界の知識も得ていきたいと思う、夏です。

 

最後になりますが、夕方16時くらいから、
ヒグラシも一斉に鳴き始めます。
16時が自然界では、鍵を握っているのですかね!?

86948254_624.v1434292983 (1)

 鳥よけ

 

みんなの広場

夏休み!自然の色を満喫したいですね。
「16時のなぞ」・・・・・・いいですね。

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    PROFILE
    金本佐紀子
    とにかく親子でサイエンス 代表
    京都大学農学部卒(農業学士)。
    香川大学付属中学校勤務を経て埼玉県公立中学校にて32年間教鞭をとる。2011年退職。
    日本女子大学家政学研究科通信教育課程家政学専攻(学校教育領域)修了(家政学修士)。
    日本女子大学教職教育開発センター客員研究員。
    東京女学館大学専任講師。
    [ 現職 ]
    » 多摩大学専任講師
    [ 社会貢献 ]
    » 埼玉県ネットアドバイザー(2010年~2014年)
    » 入間市健康福祉センター運営委員(2011年~2015年)
    [ 資格 ]
    » 健康管理士 一般指導員
    » 親業訓練協会インストラクター
    [ 所属学会 ]
    » 日本教育制度学会
    » 日本スクール・コンプライアンス学会
    » 日本理科教育学会
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